Aspesi SpAは、1969年にアルベルト・アスペシによってミラノ郊外のレニャーノに設立されました。 創業当初はシャツの生産に特化した会社として誕生し、ラグジュアリーで前衛的な生地を使うシャツメーカーとして知られていきます。 評価は日に日に高まり、シャツから始まった洋服作りはカジュアルウエアをトータルで提案するブランドへと進化していきます。 そしてASPESI〈アスペジ〉は「型にはまらない精神」と「ロゴのないデザイン」を哲学に、シンプルで時代を超越した衣服を欲する境地に辿り着いたファッションピープルを満足させる為、日夜服作りを追求しています。
80年代、ビッグブランドがファンション界を覆いつくす中でASPESI〈アスペジ〉は、伝統、厳密さ、および定型的な研究を繰り返し行った成果を洗練された最小限のコレクションを通し、他には無い独自のストーリーを描くようにモード界・ファッション界の中心へ向けリリースしていきます。 シーズン毎にリリースされる小さなコレクションには様々なエッセンスが盛り込まれて行く中、最も注目を集めた切り口が「ミリタリーウエア」でした。
ミリタリーウエアが持つ背筋が伸びるような独特のカッチリ感に加え、機能的に追及されたディテールやフォルムに普遍的な機能美を見出したアスペジは、機能的なディテールはそのままに上質な素材やシルエットなど、これまでの副作りで培って来た研究の成果を用いることでミリタリーウエアをファッションに昇華させ注目を集めます。 後にC.P.COMPANYやEMPORIO ARMANIがこの流れに続き、イタリアンカジュアルの波を作り、世界中へ波及していきます。
現在でもASPESI〈アスペジ〉の服作り哲学は守られ、シンプルでありながらモダンなデザインとラグジュアリーで新しい素材を掛け合わせたコレクションは、世界中のファッションを愛する人たちから「究極の普段着」と呼ばれ支持されています。