早速、修道院内の薬剤の調合知識に特化した修道士に研究させたところ、その香りの元はカプリ島に自生する“ガロファノ・シルヴェストレ”というカーネーションが発していることが解りました。王妃の歓迎のために飾られた花々がきっかけとなって生まれた、この不思議な水こそが、カプリ島で最初の香水となったといわれています。
時は流れ1948年、古文書の中から先の ”不思議な香りの水” の記述を見つけ興味を惹かれた当時の修道院長は、ローマ法王のお許しを得てイタリア北部の街、ピエモンテの科学者と共同で研究し伝説の香水を再現することに成功しました。 こうして世界で一番小さい香水製造所「CARTHUSIA〈カルトゥージャ〉」(カルトジオ修道院)が、カプリ島に誕生したのです。
伝統は今日まで脈々と受け継がれ、製品は当時の修道士達が行ってきた古来のメッソッドに従って現在も生産されています。 すべての製品はカプリ島に自生する香り高い花々や果実、ハーブといった天然由来のものを用い、ボトリングやパッケージングに至るまで全ての生産工程を職人の手作業で行い、継承されてきた昔ながらの手法を貫いて現在も完全なハンドメイドで限定生産されています。 CARTHUSIA〈カルトゥージャ〉の香水は、2002年までイタリア国内でも一般には流通しない貴重で神聖な香水として扱われていました。
「地中海の宝石」と呼ばれ、2000年前から時の権力者たちに愛されてきた美しく自然豊かな島、カプリ島とCARTHUSIA〈カルトゥージャ〉のフレグランスは、今日でも分かつことのできない秘められた絆があります。 CARTHUSIA〈カルトゥージャ〉の製品はカプリの自然環境に関する専門的な研究を踏まえて生産されています。 島の随所で採取された草花や果実などの原材料はCARTHUSIA〈カルトゥージャ〉製造所で抽出・調合され、カプリ島そのものを感じられる素晴らしい香水として世界中で愛されています。
ブランドのシンボルであるロゴマークは、1948年に画家マリオ・ラボチェッタによって製作されました。 カプリ島の遺産ともいえる神話的な風景を思い起こさせる花を身にまとった「フラワーセイレーン」を描いています。 彼女は進化の真っ只中にあるような姿で、CARTHUSIA〈カルトゥージャ〉のフレグランスの香りで色とりどりな花を無数に咲かせる姿を表し、芸術と自然の両方を想起させるロゴデザインとなっています。