2022.04.18

LARDINI〈ラルディーニ〉

LARDINI〈ラルディーニ〉
ラペルのブートニエールが語るもの

LARDINI〈ラルディーニ〉は1978年、イタリアの中西部に位置する港町アンコーナのフィロットラーノで、当時弱冠18歳だったルイジ・ラルディーニ氏によってLaboratorio sartoriale(仕立て工房)として創業され、高い縫製技術を背景に30年以上にわたり世界中の名だたるメゾンブランドのOEMを請け負ってきました。 高度なクオリティを求められる日常のなかで培われた縫製技術の向上と時代の空気感を捉える感性が育まれ、1998年に最初のオリジナルブランド ”LARDINI〈ラルディーニ〉” のメンズコレクションがワークショップから登場しました。 厳格さ、高品質の仕立て、そして純粋で流麗なエレガンスはラルディーニの重要な要素です。大きな特徴のひとつは、細部のディテールに細やかな注意を払うことで生まれる多様性のあるスタイル。イタリアに息衝く伝統的なサルトリア技術をベースに、着丈の長短、袖のプロポーション、 ラぺルや前合わせのバランス、芯地の厚みや柔軟性、ステッチのカラーやピッチ、ひとつひとつのディテールの組み合わせが新しい表情、新しいスタイル、そして常に新鮮なラルディーニの世界を創り出しています。 そして、もうひとつの特徴は厳選された上質な素材と、トレンド感のある洗練されたミックスファブリックなどの革新的でオリジナリティ溢れる遊びの効いた生地使いがあります。製品洗い、製品染め、ハンドペインティング、ストレッチ、撥水などの表面加工、衣服というキャンバスに様々なタッチや技巧、多彩な色で多種多様な表情を描きスタイルの可能性を拡げています。 LARDINI〈ラルディーニ〉は、『Consortium for the protection of the Made in Italy(イタリア製品 保護協会)』に属し、あらゆる製造工程において完全なイタリアンメイドであるという保証を受けています。流行や社会情勢に左右されないイタリア有数のクロージングブランドとして不動の地位を築いた現在でも、製品は自社の敷地内で400人体制での手作業の工程を得て生産され、毎日2000着の衣服が欧米、アジアなどの国際都市に送り出されています。 ラルディーニのシンボルであるラペルに付された花飾り、オリジナルの “ブートニエール” は70年代のヌーベルバーグのピンをヒントに、男性的な快楽主義と現代のロマン主義を表しています。

From a dream to a business
夢からビジネスへ

1978年、ルイージ・ラルディーニが18歳の頃、イタリアの伝統的な仕立てに深く影響を受け1つの夢を抱きました。 このエレガントな夢を追求するために彼はファミリーの助けを受け小さな事業をスタートします。兄のアンドレアと姉のロレーナのサポート、そして父親の助けを借りて彼らはエレガントな夢を追求する為の小さなアトリエを開きジャケットを作り始めました。 アトリエは3人の家にとなり、ラルディーニ家の情熱が、伝統・美しさへの愛情・そして新しくモダンなものへの渇望となり、エレガントな夢を磨きました。 そして磨き上げたエレガントな夢を反映したジャケットがファッション界の著名人の目に留まり興味の対象となっていくのです。これがLARDINI〈ラルディーニ〉の夢の始まりであり、現在の姿に繋がっていきます。

From a business to success
ビジネスから成功へ

スタートからわずか数年で、インターナショナルなビッグブランドが彼らの顧客リストに加わりました。この時期に妹のアナリタが事業に加わり、ラルディーニ家は彼らの地元であるFilottrano(フィロトラーノ)に投資を続けると共に雇用を生み出し、地域全体へ継続的な貢献をしながら会社を設立します。生産が最大の課題となるまでに成長した彼らは、伝統を守りながら服作りの革新的なテクノロジーを作り上げていくことで成功へのドアを開いていくのでした。 そして1998年、LARDINI〈ラルディーニ〉は最初のメンズコレクションを発表。 LARDINI〈ラルディーニ〉のアイデンティティが詰め込まれたコレクションは、様々な人々に対応する、様々なテイストとスタイルを紹介し高い評価を受けていくのでした。伝統的な仕立て、美しさへの情熱、そして未来への絶え間ないリサーチを今日も続け、時代と共存する洋服を作り続けています。

Keeping it inthe family
受け継がれる伝統とそれを継続する家族

生地への愛情と仕立て屋の手によって育てられた現在のラルディーニファミリーは、ルマルシェ地方の伝統的な職人技への情熱に加えて、イタリアを始め世界のモード界で活躍する最も重要なプレーヤーたちとの交流を通じて得たノウハウと研究で未来に向けて絶え間なく前進しています。これまでのプロセスを再考することで生まれるイノベーションと新しいビジョン。 それこそが紛れもないLARDINI〈ラルディーニ〉スタイルであり、今日のモダンでユニークなオーダーメイドライクデザインに変換出力されています。そしてその情熱はルイジから次の世代にも確実に受け継がれています。

Beyond the name
名前を超えて

LARDINI〈ラルディーニ〉が何よりも大切にしているもの、それはアイデンティティの表現です。LARDINI〈ラルディーニ〉が歩んできた歴史と非常にユニークな仕立てのノウハウは、日々のジャケット制作の中で更新され改善されてきました。これは本社を構えるマルケ州アンコーナ郊外の魅惑的な町、フィロットラーノに伝わる古典的なクラフツマンシップによるものです。それらはLARDINI〈ラルディーニ〉ファミリーの持つ個性を支え、卓越した技術の基に最高品質のジャケットを生み出す願望へと繋がっていきます。 日々の改善と革新は スタイル から テクノロジー に至るまで全てのものを刷新するための勇気だと考えています。これが世界中が認めるジャケットブランドであるLARDINI〈ラルディーニ〉のアイデンティティです。

The measure of elegance
エレガンスのための数値

LARDINI〈ラルディーニ〉のアウターに袖を通していただければその質感の高さを感じていただけると思います。しかし残念なことに現在の価値観では着心地や品質、クオリティーの高さを数値に変えることは難しく、ワインのようにスコア化することができないことをとても残念に思っています。 ルマルシェの丘の素晴らしい景観に敬意を払いながら設計された20000平方メートルのファクトリーには、仕立てを最適化するための最先端の機械が埋め尽くされ、LARDINI〈ラルディーニ〉のウエアを作るために日々1400人ほどの人々が関わり、かけがえの技術、経験を提供してもらうことでクオリティーの高いウエアを生み出しています。  厳選された一枚の生地から、Lardiniのアウターウェアになるためには、30回前後の裁断工程と150を超える縫製工程、そして20回以上のプレス工程を組み合わせた200ほどの作業工程を経る必要があります。考え抜かれたこの工程を踏み、完成したアウターウエアは着用が繰り返されてもピースの形状が損なわれるのを最小限にとどめ、LARDINI〈ラルディーニ〉らしい上質なフィット感が続くことを保証します。

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