2024.06.05

Gente di Mare Interview No.5 マーティン・ウェブさん

gente di mare interview

2024年05月20日

スタイルの核になる
「銘品」との出合い
PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん

Interview no.05

マーティン・ウェブさん

今回、イタリア・フィレンツェ発のピナイダーの筆記具を目指して「ジェンテ ディ マーレ」にご来店いただいた紳士は、PRエージェンシーの代表を務めるマーティン・ウェブさんです。数多あるブランドから、なぜ、ピナイダーに惹かれたのでしょうか…。

Pineider

“手書き”の味わいを伝える
エレガントなピナイダーの筆記具

PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん

不思議と引き寄せられた、老舗ブランドとの出合い

今再び、10代の頃に夢中になっていた「テーブルトップ ロールプレイングゲーム」のルールづくりにハマっています。このゲームは人と人とが会話をしながら、ルールブックに従って進行していくゲーム。現代からしたらアナログかもしれませんが、コミュニケーションを仕事としている私には、とても魅力的なもの。そのアイディアをメモに書き留める習慣も、日に日に増しています。そんな私のことを知ってか、最近、妻の父がとても素敵なノートを贈ってくれました。いい機会なのでペンも新調しようと思い辿りついたのが、フィレンツェ発のピナイダー。「ジェンテ ディ マーレ」は日本で最も品揃えがあると聞いたので、早速足を運んでみることに。どんなペンと出合えるのか、とても楽しみです。

――かつて「ニューヨーク・タイムズ」の記者だったこともあるマーティンさん。試し書き用のノートにペンを走らせる所作からも、風格が漂います。

PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん
ピナイダー、ボールペンピナイダー、ボールペンピナイダー、ボールペン

ジェット機からインスパイアされたという三角形状のボールポイントペン(左)は想像以上に握りやすく、机に置いたときには転がりも防止してくれる。蓋に磁石が搭載されている万年筆(中央)は、本体との一体感も格別。レジンにシェルを加えることで生まれた唯一無二のマーブル模様(中央・右)も、ピナイダーの真骨頂。※ボールポイントペン=ボールペン(以下略)

歴史好きとしては、創業年を目にしただけでも胸が熱くなる

私が育った英国にも歴史ある文具店はいくつかありますが、ピナイダーが誕生したのは、それよりも遥か前の1774年。大学で歴史を専攻していたこともあり、年代を表す数字を見ると、つい時代背景を想像してドキドキしてしまいます。聞けば、ピナイダーはイタリアに印刷技術を広めたブランドで、上質な紙に美しい印刷を施した便箋や封筒は、ナポレオンをはじめ、歴史に名を残す偉人たちにも愛されていたそう。フィレンツェのシニョーリア広場にある文具店では今も昔ながらの製法で、パーソナルな便箋などをつくり続けているなんてロマンティックですよね。歴史あるフィレンツェは、私にとって魅力的な街のひとつ。ピナイダーに惹かれた最大の理由です。

――万年筆からボールペンまで。1本1本丁寧に試しながらマーティンさんが最終的に選んだのは、『アバターユーアル』と名付けられた油性のボールペンでした。

PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん

ペンは、ジャケットの内ポケットからスマートに

ペンは常に持ち歩いている必需品なので、ジャケットの内ポケットから出し入れしやすいスリムなデザインを好みます。それに今回選んだ『アバターユーアル』というモデルはレジンにパールが練り込まれているため、一見シンプルな黒も、圧倒的に華やか。もちろん、持ちやすさや書き味も重要です。その点においてもこのペンは、私にとってパーフェクトでした。手紙を書く習慣は昔ほどなくなりましたが、イベントを開催するときのインビテーションカードや、大切な人に贈るクリスマスカードには、必ず手書きで一筆添えるようにしています。そのときは、万年筆を使用します。インクは、きまってブルー。気分に合わせて、カードに香水の香りをつけることもあります。

――ファッションブランドのクライアントを数多くもつマーティンさん。ピナイダーが展開する筆記具以外の製品にも、興味津々です。

PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん ピナイダー、レザーカードケース

フィレンツェ特有の質の高い革製品も、見逃せない

ピナイダーは文具だけでなく、上質な革製品も充実しているのには驚きました。ブランドの出自を物語る封筒を模したデザインも、実にイタリアブランドらしい遊び心のあるディテール。なんといっても文具店ではなく、アパレルのセレクトショップでピナイダーの世界観が堪能できたのは新鮮でした。ペンも革製品も自分を物語る装いの一部だから、洋服含めトータルでコーディネートを考えることができるのは理にかなっていると思います。「ジェンテ ディ マーレ」ではブランドの背景もたっぷり知ることができ、充実した時間に。革小物やレターセットは価格帯も手頃なので、プレゼントにも喜ばれそう。大いに活用していくつもりです。

マーティンさんがセレクトしたのは……

ピナイダー アバターユーアールモデル・ボールペン、レザーカバーノート

持ち手のリングにフィレンツェの街並みが刻印された、シグニチャーモデル『アバターユーアール』。上品な艶を放つレジンの強度の高さにも、定評がある。ボールペン¥33,000(税込)・レザーカバーが採用されたノート¥12,100(税込) (オンラインストアでは展開なし)

PR代理店「COMMUNION株式会社」代表、マーティン・ウェブさん

PROFILE

マーティン・ウェブ

1977年イギリス生まれ。
2000年に日本に渡る。
フリーライターとして経験を積み、英字新聞「ザ・ジャパン・タイムズ」に編集者として就任。2007年PR代理店に入社し、マーク・ジェイコブスなどを担当し、後にマーク・ジェイコブス・ジャパンの設立と共に広報部長として就任。
2014年PR代理店「COMMUNION株式会社」を起業。
カルティエやフェラーリなどのラグジュアリーブランドのコミュニケーション業務を担当。
趣味は草刈り、ガーデニング、ボードゲーム、夢中な事は一歳の息子と遊ぶ事!

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